「ゴメン。飛行機…乗れなかった。」
汗が滴りおちる皆の顔がこわばった瞬間でした。旅に同行してくれていたカッキーの「大丈夫、こういうのも含めて旅だから。」という一言に救われた気がしたものの、状況は最悪。
話していたエージェントはいなくなってしまい、ユナイテッドのカウンターにはだれもいない状態。
私とリズはJALに連絡を試みましたが、米国のJALオフィス時間は太平洋時間の朝5時。マイアミのある大西洋時間ではその時、朝の5時40分。JALオフィスが開くまでまだ2時間以上も。
そこで、シカゴの空港に電話。でもここもまだオープンしていない。ニューヨークのJFKにも電話。でもここも収穫無し。その後も日本のJALや成田空港にも電話をしましたが、その時間話せる人がだれもおらず、結局米国のJALオフィスが開くのを待つことに。
JALオフィスがオープンすると、ようやくJALのエージェントと話すことができ、事情を説明。ユナイテッドのエージェントも別の人が対応してくれることになり、ようやく話しが進み始めました。
交渉の末、シカゴ~東京便は翌日の便に変更できましたが、マイアミ~シカゴ便が向う3日間満席のため、「スタンバイ」状態に。
※「スタンバイ」とはキャンセルや空席が出来たときのみ飛行機に乗せてもらえるというシステム。
8時間ほど空港でまった末、ワシントンD.C.経由でシカゴに行けることになり、ようやくマイアミを脱出。マイアミ空港で一緒にスタンバイだった子連れのサラさんと仲良くなり、シカゴではその人の家に泊めてもらえることになりました。
サラさんの旦那のジョンさんと義理の弟さんが車2台で深夜1時のシカゴ空港に迎えにきてくれました。私たちは持っていた大きなスーツケース10個を車に詰めてサラさんの家に。ようやく少し体を休めることができました。
3時間ほど寝て、再びサラさん&ジョンさんに空港へ送ってもらいました。その際ジョンさんは会社に「ちょっと理由があって会社遅れます。」と電話。見ず知らずの私たちの為に、そこまでしてくれたんです。良い人たちに巡り会えたことで、この荒れ気味だった旅は、最高のエンディングというプレゼントが付きました。サンキュー、サラ&ジョン!